仏ニコラ・ユラ・エコロジー・持続可能開発・エネルギー相(環境相)が8月28日、辞任した。気候変動や原子力政策が思うように進まないこと失望したことが理由。ユラ大臣は、元環境活動家の経歴を持ち、マクロン政権の中でも人気が高い大臣だった。
マクロン大統領は最近、当初掲げた環境政策を徐々に取り下げつつあり、その中には2025年までに同国の原子力発電割合を50%にまで引き下げ、再生可能エネルギーを強化するとした政策も含まれている。さらに、モンサント製ラウンドアップで知られる除草剤グリホサートを禁止できなかったことや、得ねえルギー大手トタルが森林破壊に関与するパーム油を燃料としたバイオマス発電所計画を退けられなかったことにも不満を募らせていたという。
バンジャマン・グリヴォー政府報道官(国会議員)は、ユラ大臣の辞任を残念と表明。マクロン政権誕生後1年間うまくやってこれていたのにと後悔の念を見せた。大統領府高官も、政治的で官僚的な時間のかかる進め方は、元環境活動家には我慢ができなかったのだろうと語る。ユラ大臣は、今夏の猛暑や旱魃の被害を聞くにつれ焦りをみせ、自分の気持ちにどんどん嘘がつけなくなっていった模様。
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