英シンクタンクのカーボントラッカーは9月10日、世界の化石燃料需要は2023年にピークを迎えると予測した。原油・ガス関連企業に投資している金融機関や市場関係者に対し警鐘を鳴らした。
同社によると、今後エネルギー需要は2030年に向けて減少に転じていく。背景には、省エネ、電力業界の脱炭素化、自動車等の最終消費者エネルギー消費の電化の3つがある。また、再生可能エネルギーの分野では、太陽光、風力、リチウムイオン電池の3つの技術革新とコスト低下により、化石燃料から再生可能エネルギーへのエネルギー供給シフトも同時に進んでいく。結果、化石燃料需要は2023年にピークとなると算出した。
今回発行したレポートでは、化石燃料に投資をする投資家は、業界全体のシステミックリスク、カントリーリスク、個別銘柄リスクの3つに注意を払う必要があると提唱。システミックリスクとしては、世界全体で座礁資産化する化石燃料は25兆米ドル(約2,800兆円)に上るとした。
【参照ページ】2020 Vision: why you should see the fossil fuel peak coming
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