アイルランド国立財務管理庁(NTMA)は10月10日、グリーンボンド国債を発行した。発行額30億ユーロ(約3,900億円)。年限12年。金利1.35%。応募額は発行額の4倍近く110億ユーロ(約1.4兆円)集まり、非常に高い需要が確認された。グリーンボンド国債発行としては8カ国目。
主幹事証券は、バークレイズ、BNPパリバ、シティグループ、ダンスケ銀行、HSBC、JPモルガン。セカンドオピニオンはSustainalytics(サステイナリティクス)。資金使途は、水資源、排水管理、環境配慮型交通、土地利用、再生可能エネルギー、グリーンビルディング、気候変動緩和、気候変動適応等。政府の国家開発計画(NDP)に基づき拠出される。グリーンボンド発行に当たりNTMAが策定した「アイルランド・グリーンボンド国債(ISGB)フレームワーク」では、使途から明確に除外されるものとして、化石燃料輸送のための鉄道網、原子力発電、20MW超の大規模水力発電、化石燃料火力発電電力が25%以上を占める送配電網、アルコール、武器、たばこ、ゲーム、パーム油産業を定めた。
地域別の販売投資家比率は、英国23%、ドイツ19%、オーストリア19%、フランス19%、北欧諸国12%、ベネルクス三国11%、その他欧州6%、米州4%、その他1%。投資家種別毎では、運用会社33%、銀行33%、年金基金・保険19%、中央銀行・その他金融機関8%、ヘッジファンド6%、その他投資家1%。
【参照ページ】NTMA raises €3 billion through syndicated sale of Ireland’s first-ever Sovereign Green Bond
【参照ページ】EUR 3.0 billion inaugural Irish Sovereign Green Bond (ISGB), due 18th March 2031
【参照ページ】Irish Sovereign Green Bond Framework
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