香港金融管理局(HKMA)は5月7日、香港でのグリーンファイナンスを促進するための3つの措置を発表した。特に気候変動に主眼を置いた。3つの措置は、間接金融、直接金融、金融プラットフォームの3つ。香港政府は近年、グリーンファイナンスの分野でのアジアの中核のポジションを、シンガポールと競っている。
まず間接金融では、フェーズ1で、各銀行の今後の取組を評価するための「ベースライン」の設定を、国際的な機関とも協力しながら実施する。続いてフェーズ2で、「グリーン・サステナブル・バンキング」へと導くために金融規制当局が実施すべき内容について幅広くパブリックコメントを集める。フェーズ3では、当局として銀行を評価するための目標、導入内容、監督内容、評価体系等を設定する。
直接金融では、香港金融管理局は、自身も「Exhange Fund」の運用責任者として、他の投資機会と同等のパフォーマンスが得られる場合においてグリーン投資やESG投資を優先する原則を採択する。
プラットフォームでは、同局のインフラ・ファイナンス促進室(IFFO)の下に「グリーン・ファイナンス・センター(CGF)」を設置。香港の金融機関に対する実務支援やナレッジ共有を行う。2020年前半には、国際金融公社(IFC)が開催している「気候ビジネス・フォーラム」を香港で共催する。
【参照ページ】HKMA introduces key measures on sustainable banking and green finance
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