発展途上国市場対象のプライベートエクイティ運用大手南アフリカのLeapFrog Investmentsは5月10日、過去最大となる6億米ドル(約660億円)から7億米ドル(約770億円)規模の第3号ファンドを立ち上げると発表した。アジア及びアフリカのヘルスケア及び金融サービス分野に投資する。同社はインパクト投資というコンセプトで、財務リターンとともに社会的インパクトを追求することでも知られ、同ファンドでも7,000万人の人々にインパクトを起こしに行く。
LeapFrogのトラックレコードでは、これまで26社に投資し、投資リターンは約40%と非常に高い。すでに、ヘルスケア及び金融サービス分野で35カ国1億6,800万人にインパクトを起こしてきた。そのうち、1億3,600万人は、世界銀行が「毎日10米ドル以下で生活している」と定義する後進国でのインパクト。新ファンドはすでに5社への投資を決定済み。デジタル送金のWorldRemit、インドでの中小企業向け融資NeoGrowth、東アフリカ最大の医薬品卸Goodlife Pharmacy、アフリカ全域の医薬品・医療品卸Pyramid Pharma、インドでの整形外科関連製造Ascent Meditechの5社。
今回のファンドは、すでに世界の年金基金、保険会社、運用会社、開発金融機関、財団、ファミリーオフィス等からファンド購入が集まっており、過去ファンドへも出資している機関投資家が多い。その中には、アクサ、AIG、プルデンシャル・フィナンシャル、ハノーバー再保険、QBE保険、TIAA-Nuveen、Kempen、Ascension Capital、Pinebridge、国際金融公社(IFC)、DEG、Proparco、海外個人投資会社(OPIC)等。米メルク・アンド・カンパニー(MSD)やロックフェラー財団、フォード財団も投資する。
【参照ページ】LeapFrog Breaks Impact Investing Record, with $700M Emerging Markets Fund
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