中国O2Oプラットフォーム大手・美団は2月1日、新型コロナウイルス感染問題で困窮している武漢地区顧客企業に対し、7つの支援策を発表した。美団に支払う手数料支払を免除するとともに、無担保優遇ローンも提供する。
美団は、外食企業を多数顧客に抱え、フードデリバリーや店舗評価ウェブサイトを展開している。武漢地区では外出する人がほぼいなくなり、中小企業の多い外食企業は経営難に陥っているところが少なくない。
美団が今回発表した支援策では、まず武漢地区の外食店に対し、2月1日から1ヶ月間、フードデリバリーに応じて外食企業から徴収している手数料を免除する。また、武漢地区の外食店と生活用品店に対し、2月1日から2ヶ月間、月間手数料の支払いも免除する。加えて、武漢地区の外食店の従業員に対し、無料で医療保険を提供。新型コロナウイルスに感染した場合には最大30万人民元(約470万円)の特別保障金を支給する。
武漢地区のある湖北省の外食店に対しては、同社の電子マネー支払端末1万台を無償提供する。同社のフードデリバリー事業「美団外売」は、新たにオンライン・フードデリバリーサービスを開始する店舗への支援金として2億人民元を、安全に営業を再開する店舗への支援金として1.5億人民元を寄付。さらに、同社アプリ「快驢進貨」に「ワンクリック・チャネル」機能を搭載し、中国全土38都市から5万を越える食品備蓄を必要としている中小企業に送れるようにした。
湖北省地区の生活用品店に対しては、短期の資金繰りを支えるため、郵儲銀行、光大銀行、億聯銀行、江蘇銀行、天津銀行等10以上の銀行と協働し、100億人民元以上の優遇金利ローンを提供する。さらに湖北省の顧客からの資金需要相談に対し、各銀行は優先的に対応する。
また、同社のオンラインスクール「美団大学」では、800課目を無料提供し、疾病対策、食品安全、経営に関する知見を高められるようにする。
【参照ページ】美团宣布启动七项政策帮扶商家
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