国際環境NGOの世界資源研究所(WRI)は3月16日、パーム油生産用の農園リストの作成ガイドライン「Universal Mill List(UML)」を発表した。パーム油のサプライチェーン透明化の中で、多くのパーム油生産工場データベースが構築されているが、あるべきデータベースの形を示した。
今回のガイドラインは、パーム油の製造、加工、購入事業者だけでなく、小売企業、銀行、投資家、環境NGO等に対しても向けられたもの。特にパーム油認証機関RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)の情報開示や、企業から自主的に公表するパーム農園情報等について、掲載すべき内容を整理した。
同ガイドライン整理した公表推奨データには、GPS上での工場の住所、事業所名、運営親会社、ユニークID等。さらに十分確認した上で正確性を期すべきとした。特に肝となるのはGPS情報。パーム農園は広大なことが多く、既存のデータベースではリスト内での重複掲載や、リスト間での表記ブレ等が多数発生しているという。今回、農園データベースの検証方法を示したことで、世界に1,800ヶ所あると言われるパーム油生産工場のデータを整理できるとした。
【参照ページ】UNIVERSAL MILL LIST: A STANDARDIZED METHODOLOGY FOR CREATING A GLOBAL DATABASE OF PALM OIL MILLS
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