IT世界大手米アマゾンは7月8日、同社の空輸子会社アマゾン・エアが、持続可能な航空燃料(SAF)2,300万lを確保したと発表した。同燃料は、バイオ燃料北米最大手World Energyが生成。蘭ロイヤル・ダッチ・シェルのジェット燃料子会社シェル・アビエーションが供給した。
アマゾンは2019年、2040年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を実現する自主的誓約「気候誓約(Climate Pledge)」を策定。しかし、同社にとって空輸は依然重要な輸送手段。通常の燃料と比べ二酸化炭素排出量が少ない代替手段として、持続可能な航空燃料(SAF)を採用した。今回同社が調達した燃料は、非可食部の農業廃棄物脂肪・油の原料をブレンド。二酸化炭素排出量も20%削減できる。
【参考】【アメリカ】アマゾン、2040年までのCO2ゼロ誓約イニシアチブ「Climate Pledge」発足。自ら第1号署名
【参考】【国際】アマゾン、気候誓約ファンド設立し2150億円拠出。2040年カーボンニュートラルに向け投資
同社は2020年初旬、ワシントン発アリゾナ及びコネチカット行の二便で、持続可能な航空燃料(SAF)試験適用を実施。二酸化炭素排出量削減に寄与する技術の探求と試行を重視し、太陽光パネルへの投資や、リビアにおける電気自動車(EV)10万台の導入も継続的に行っている。その他森林回復では、Right Now Climate Fundを通じ、米国アパラチア山脈での森林再生プロジェクトや、ドイツのベルリンでの都市緑化イニシアチブに1億米ドル(約110億円)を投資済み。
World Energyとロイヤル・ダッチ・シェルは、バイオジェット燃料を共同開発。アマゾン・エアは、シェル・アビエーションと協働し、空港へのバイオジェット燃料配備を行っている。
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【参照ページ】Promoting a more sustainable future through Amazon Air
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