IT世界大手米アマゾンは6月23日、気候誓約ファンドを設立。2040年までの二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)の実現に向けた技術開発へ投資すると発表した。まずアマゾン自身が20億米ドル(約2,150億円)を拠出した。
同社は2019年、2040年までに二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を実現する自主的誓約「気候誓約(Climate Pledge)」を立ち上げ、2020年6月にはベライゾン、レキットベンキーザー(RB)、インフォシスも同誓約に署名している。
【参考】【アメリカ】アマゾン、2040年までのCO2ゼロ誓約イニシアチブ「Climate Pledge」発足。自ら第1号署名(2019年9月25日)
今回の発足した気候誓約ファンドは、カーボンニュートラルな経済の実現に向け、物流、電力、製造、素材、食品、農業等に対し、イノベーション促進のための投資を行う。
また、同社は気候変動対策に関する現状の進捗も報告。再生可能エネルギーの活用では、当初2024年までに80%、2030年までに100%実現としていたが、5年前倒し2025年に100%再生可能エネルギーへの移行を実現できる見通し。同社はすでに再生可能エネルギープロジェクト91件を進め、設備容量は合計2,900MW超、年間発電量は760万MWh以上。
さらに発送用梱包材の軽量化も推進。2015年以降、重量を33%削減し、輸送箱15億個に相当する梱包材88万t以上を削減した。森林回復では、Right Now Climate Fundを通じ、米国アパラチア山脈での森林再生プロジェクトや、ドイツのベルリンでの都市緑化イニシアチブに1億米ドル(約110億円)を投じた。
【参照ページ】Amazon launches a $2 billion Climate Pledge Fund
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