米プラスチック容器大手Placonは2月1日、リサイクル可能な酸化防止食品包装容器を世界で初めて開発したと発表した。サーキュラーエコノミー化が可能な素材として販売を強化する。
Placonは、1966年創業で、ウィスコンシン州マディソンに本社を置く老舗メーカー。今回開発した「OxyStar」は、リサイクル・フローが確立しているペットボトルと同じPET(ポリエチレンテレフタラート)樹脂を原料としている。そのため、使用後にペットボトルと同じ回収フローに乗せれば、再び再生素材として活用される。
酸化防止食品容器は、従来、リサイクルが難しく、アメリカのプラスチック産業会が1988年に策定した樹脂識別コード(RIC)でも、「その他」を示す「番号7」に位置づけられていたが、OxyStarは「番号1」のPET素材のため、容器には同種の製品では初めて「番号1」が付与されるという。性能としても、参加透過性はほぼゼロ。
酸化防止膜素材は、食品の流通過程で、食品の腐敗を防ぎ、消費期限を長くし、食品ロスを減らすことができる。今回、食品ロスとプラスチック汚染の問題を同時に解決する素材が開発されたことで、大きな注目を集めている。
【参照ページ】WORLD’S FIRST #1 RESIN CODE RECYCLABLE PET BARRIER MATERIAL
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