経済産業省は1月20日、「CO2等を用いた燃料製造技術開発」プロジェクトの研究開発・社会実装計画を策定した。2020年度第3次補正予算の2兆円「グリーンイノベーション基金」活用の一つ。
同プロジェクトでは、回収した二酸化炭素を活用した脱炭素燃料の技術開発を促進する。具体的には「合成燃料」「持続可能な航空燃料(SAF)」「合成メタン」「グリーンLPG」をテーマとして決定した。
研究開発では、二酸化炭素から一酸化炭素に転換する逆シフト反応、一酸化炭素と水素を反応させるFT合成反応等を磨き、二酸化炭素と水素から高効率・大規模に液体燃料を転換するプロセスを開発する。同時にメタン合成(メタネーション)技術も確立する。また、エタノールからSAFを製造するATJ技術も確立する。水素と一酸化炭素から、メタノール、ジメチルエーテル経由で合成される、化石燃料によらないLPガス(グリーンLPG)の合成技術も確立する。
予算は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)を通じて執行される。合成燃料、合成メタン、SAFでは、すでに既存事業で2021年度予算に270億円程度織り込まれていた。今回の決定では、予算総額を1,152.8億円とした。
社会実装計画に関しては、コスト削減や生産性向上、規格の確立等、一般的な内容しか盛り込まれず、新技術に対する需要をどのように喚起していくかという視点はなかった。
【参照ページ】「CO₂等を用いた燃料製造技術開発」プロジェクトに関する研究開発・社会実装計画を策定しました
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