機関投資家大手120機関以上が参加する低炭素経済推進イニシアチブ「Transition Pathway Initiative(TPI)」は2月9日、二酸化炭素排出量の多い10セクターに対し、気候変動緩和アクションを評価するフレームワークを発表した。
今回のフレームワークは、10セクターの企業を評価するため、測定KPIとKPIのロードマップを示したもの。対象のセクターは、電力、石油・ガス、自動車、航空、海運、鉄鋼、セメント、アルミニウム、紙・パルプ、資源採掘。
TPIは2021年9月、国際エネルギー機関(IEA)が5月に発表した2050年カーボンニュートラルを実現するためのシナリオ「NZE2050」に基づく気候変動シナリオを作成。今回のロードマップも同基準がベースとなっている。TPIの加盟機関投資家の運用資産総額は40兆米ドル(約4,600兆円)。機関投資家イニシアチブClimate Action 100+(CA100+)でもTPIのロードマップが採用されている。
【参考】【国際】投資家団体TPI、IEAシナリオに合わせ気候変動シナリオを更新。1.5℃未満で評価開始(2021年9月12日)
セクター毎に設定されたKPIは、全て原単位。石油・ガス、自動車、資源採掘では、スコープ3のカテゴリー11、資源採掘ではさらにカテゴリー10も原単位排出量に含まれている。
【参照ページ】TPI PUBLISHES CONSOLIDATED REPORT CONTAINING DECARBONISATION PATHWAYS FOR ALL HIGH-EMITTING SECTORS
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