英リズ・トラス首相は10月14日、法人税引上げを中止するとした9月21日の方針を撤回し、2023年4月から25%に引き上げると表明した。これにより年間約180億ポンド(約3兆円)の歳入増となる。最高所得税率引下げ撤回に続く撤回第2弾となった。
またトラス首相は、また、クワーテング財相を、わずか在任期間38日間という英財相過去2番目の短さで解任。新財相にはジェレミー・ハント元外相を充てる。
【参考】【イギリス】政府、10月から電気・ガス料金に上限設定。法人増税も延期。所得税は減税(2022年9月26日)
【参考】【イギリス】クワーテング財相、最高所得税率引下げを撤回。政権内に不和も(2022年10月8日)
今回の発表では、先に発表された法人税の小口利益税率制度は維持する。同制度では、小規模または低収益の企業は 25%税率からの税額控除が受けられ、利益5万ポンド未満という英国の大多数の企業は引き続き最高法人税率は19%のままとなる。
ジェレミー・ハント新財相は、10月31日に、独立機関の予算責任局の報告も受けた上で、政府の中期財政計画を発表する予定。その中え、銀行サーチャージに関する立場も表明するという。
【参照ページ】Government update on Corporation Tax
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