米大統領府(ホワイトハウス)は5月4日、「重要技術・新興技術国家標準化戦略」を発表。米国消費者のための技術を保護するともに、国際規格策定で米国の技術リーダーシップと競争力を強化することを表明した。
同戦略では、国際規格での主導権確保に重点を置いた。重要技術および新興技術(CET)の国際規格策定で連邦政府が支援し、民間部門が主導する標準化への取り組みを加速させる。これにより、グローバル市場の促進、相互運用性の向上、米国の競争力およびイノベーションの促進を見据える。
具体的なアクションとしては、4つを掲げた。まず、国際規格策定の源となる研究開発への投資促進を挙げた。イノベーション、最先端科学、トランスレーショナル・リサーチを促進し、国際標準化において米国がリーダーシップを発揮できるようにする。企業、大学、研究機関に対し、規格策定への長期的な投資も呼びかける。
次に、国際規格策定作業への参加。企業や学術界のイノベーションが効果的な規格策定の原動力となるため、米国政府が企業や研究機関と緊密に連携し、CET標準開発活動への米国の参加を強化する。
3つ目は、人材育成。米国は、急増している国際規格策定団体に対応できる人材が不足しているとの認識を示し、米国政府が教育・研修に投資していく。
最後に、国際連携。世界の同志国とともに国際規格の完全性を促進し、国際標準が世界各国からの幅広い参加を促進し、全ての人のための包括的な成長を構築する公正なプロセスを通じ、技術的メリットに基づいて確立されることを確保していく。
【参照ページ】FACT SHEET: Biden-Harris Administration Announces National Standards Strategy for Critical and Emerging Technology
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