
世界保健機関(WHO)は6月24日、食品中のトランス脂肪酸撲滅に関する5年間の進捗報告書を発表した。食品中のトランス脂肪酸接種削減を進めている国は53カ国に達した。
WHOは2018年、2023年末までに世界の食品からトランス脂肪酸を完全に排除するという野心的な目標を設定。過去5年間、各国政府にトランス脂肪酸の削減政策展開を促進してきた。
WHOが優良国として1月に認定しているのは、デンマーク、リトアニア、ポーランド、サウジアラビア、タイの5カ国。その他、ベストプラクティスが展開されているとWHOが認識している国は、世界全体で53カ国あり、2023年だけでも、エジプト、メキシコ、ナイジェリア、北マケドニア、フィリピン、モルドバ、ウクライナの7カ国が加わった。
【参考】【国際】WHO、工業生産トランス脂肪酸の廃絶政策でタイやサウジ等5カ国表彰。新国際目標も(2024年2月6日)
各国政府の政策により、世界人口の46%に相当する37億人の食環境で、トランス脂肪酸の摂取状況が大幅に改善されたという。それにより死者も年間約183,000人減らすことができた模様。WHOは、撲滅の目標は達成できていないとしつつも、2018年のカバー率がわずか6%だったところから、5年間で46%にまで上昇したことを評価している。
課題が多い国は、アフリカ地域と西太平洋地域。今回の提言では、油脂の割合が高い食品メーカーに対し、より健康的な代替油脂の使用を増やすための規制を遵守するよう求めた。規制がまだ導入されていない場合でも、食品メーカーは、製品ラインとサプライチェーンにおけるトランス脂肪の排除を目指すべきとした。
【参照ページ】WHO 5-year milestone report on global trans fat elimination illustrates latest progress up to 2023
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