
米エネルギー省(DOE)は7月31日、再生可能エネルギー源を利用して液体合成燃料を生産する「Renewables-to-Liquids(RtL)」分野で、14のプロジェクトに総額4,100万ドル(約60億円)を拠出すると発表した。
RtLでは、再生可能エネルギー電力を用いた水電解で水素を生産し、回収した二酸化炭素を化合することで、合成燃料を作り出す手法。米国では、再生可能エネルギーポテンシャルを最大限活かすためには、送電網を整備しなければならない地域が多く、現地で液体燃料化して輸送するアプローチが同時に模索されている。これにより再生可能エネルギーポテンシャルを活かす。
今回のプロジェクトは、エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)が総括し、グリッドフリー再生可能エネルギーを活用した液体燃料生産プログラム「GREENWELLS」の一環として進められる。ARPA-Eが液体燃料の分野でRtLアプローチを支援する今回が初。活用する電気からの炭素含有液体への転換効率を50%以上に引き上げることをゴールとしている。コスト目標では、現在1ガロン当たり約10米ドルの低炭素燃料を、安価な再生可能エネルギーを用いることでコスト削減することを狙う。
今回、同予算で採択されたのは、ジョージア工科大学、ヒートパス・ソリューションズ、サステオン、RTIインターナショナル、イリノイ工科大学、コロンビア大学、カーボンブリッジ、ノースイースタン大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、SRIインターナショナル、ノースカロライナ州立大学、ワシントン州立大学、ニューヨーク大学、エンボロン。
【参照ページ】DOE Announces $41 Million for Technologies to Expand the Use of Renewable Power
【参照ページ】Renewables to Liquids (RtL)
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