
国際的な携帯電話通信業界団体GSMアソシエーション(GSMA)は9月17日、携帯電話通信業界向けの「責任あるAI成熟ロードマップ」を発表した。企業の実現レベルを設定し、自己診断できるようにした。
GSMAは今回、携帯電話通信業界全体で、AI活用から得られる事業機会が今後15年から20年で最大6,800億米ドル(約98兆円)と推定していることに言及。同時に、倫理的かつ責任あるAIを実現していくため、経済協力開発機構(OECD)のAI原則、国連教育科学文化機関(UNESCO)のAIの倫理に関する勧告等を踏まえ、同ロードマップを開発した。
同ロードマップは、AI活用に関する組織の成熟度を評価するツール、組織が掲げる目標達成のためのガイダンス、ベストプラクティスの3つで構成されている。成熟度評価では、「ビジョン」「運用モデル」「テクニカル・コントロール」「サードパーティ・エコシステム」「変更管理とコミュニケーション」の5つの観点から4つのレベルで組織を評価するフレームワークと必要なアクションを提示した。
同ロードマップの策定は、Axiata、ドイツテレコム、オレンジ、テレフォニカ、テルストラが主導。同ロードマップの活用にはさらに、BTグループ、Du UAE、e&、グローブテレコム、KPN、MTNグループ、シンガポール・テレコム(Singtel)、STC、テレノール、テリア、Turkcell、テレコム・イタリア、True、ボーダフォンの14社が賛同している。
【参照ページ】GSMA launches maturity roadmap as telecoms industry leads the way in the deployment of responsible AI
【参照ページ】Navigating the Path of Responsible AI
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