
資源開発世界大手英豪リオ・ティントとチリ銅公社(コデルコ)は5月19日、チリのマリクンガ塩湖で高品位リチウムプロジェクトの開発・運営を行う合弁事業の設立で合意書を締結したと発表した。
今回の合意は、両社が進める広範囲の戦略的パートナーシップの一環。両社はすでに、銅分野で合弁事業を展開済み。世界的なエネルギー移行に必要不可欠な主要リチウムサプライヤーとしての地位を強化する。
マリクンガ塩湖は、世界でも有数のリチウム含有量を誇る。長期にわたり低コストでの生産が可能で、今後も拡張性が高いとみられている。今回の契約で、リオ・ティントは、コデルコがマリクンガ塩湖における鉱業権と鉱区権を保有するサラル・デ・マリクンガ・スパの株式を49.99%取得し、追加調査や資源分析等の研究開発費用を負担する。規制当局の承認を含めて、2026年第一四半期末までに契約が完了する見込み。
具体的には、初期資金として3.5億米ドル(約498億円)を拠出。追加調査と資源分析を行い、最終投資決定までプロジェクトを進める。プロジェクトの推進が確定した場合、施設の建設費用として追加で5億米ドル(約711億円)を拠出。これらは2030年末までに達成される予定。
さらに、2030年末までに最初のリチウム供給を達成した場合には、5,000万米ドル(約70億円)を追加投資する。総投資額は最大で9億米ドル(約1,280億円)。今後の追加投資要件は、合弁事業の持分比率に応じて資金を負担する予定。
同プロジェクトでは今後、継続投資を判断するための資源埋蔵量の再調査を実施する。鉱物の回収率を最大化し環境への影響を最小化するため、従来の天日蒸発法ではなく吸着剤等を用いてリチウムを抽出する直接リチウム抽出技術(DLE)を導入し、最先端の採掘、加工、再注入技術をプロジェクトに適用する。また、地域コミュニティとの緊密な連携を重視し、電力や道路等のインフラ整備の支援も行う。
【参照ページ】Rio Tinto partners with Codelco to develop lithium project in Chile’s Salar de Maricunga
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