
日本財団は9月30日、世界初の水素専焼エンジンを搭載した船舶の初実証航行に成功したと発表した。従来の化石燃料を使用した場合と比べ、温室効果ガス排出量を約1.2t削減できた。
今回使用されたのは、ヤンマーホールディングス傘下のヤンマーパワーソリューションが主導する「舶用水素4ストロークエンジン・水素エンジン対応大型内航タンカー開発コンソーシアム」が開発したエンジン。世界でも珍しい急速圧縮膨張装置を用いた可視化実験を京都大学で行うとともに、海上技術安全研究所との協業により、火花点火式の6気筒水素エンジンを用いた異常燃焼回避技術の開発も進めている。また、上野トランステックが船舶のレトロフィット改造及び水素燃料に対応した船員教育を担当した。
今回初実証航行を行ったのは、総トン数約4,500tの「輝光丸(きこうまる)」。2026年9月25日に大阪湾でのカーボンニュートラル実証航行として水素専焼エンジンを使用して約2時間、約33kmを航行した。
日本財団は他に、水素エンジン対応のハイブリッド電気推進船の開発プロジェクトも進めている。こちらは、5,000kL型内航タンカー(全長100m以上)を新たに設計・建造し、その甲板上に水素エンジン発電装置と水素燃料供給システムを搭載する予定。加えて、将来の内航水素燃料船の原型とするため、水素エンジンを機関室に搭載できる船型でAiP(Approval in Principle:設計基本承認)を船級協会より取得しにいく。
【参照ページ】世界初水素専焼エンジン搭載船舶カーボンニュートラル実証航行に成功
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