経済産業省所管の情報処理推進機構（IPA）と、ドイツを中心とした自動車関連企業172社加盟の「Catena-Xオートモーティブ・ネットワーク」は4月23日、自動車業界相互間でのデータ共有・利活用の実現を目指す検証を行うことで合意した。
今回の合意では、自動車業界データの相互運用性を向上させるために必要な共通の標準化ツールの使用や開発に向け、将来的な可能性について議論していく。まず、相互運用に必要な検証（PoC）の準備と評価に向け、システム接続方法、ユーザー認証方法、データ転送方法、セマンティック／データモデル、データアクセスおよびデータ活用に関する方針を検討していく。
Catena-Xオートモーティブ・ネットワークは、サプライチェーン全体でのカーボンニュートラルを実現することを目的とし、オープン性・中立性を確保しながら標準化されたデータへのアクセスを目指している。現在は幅広いデータの共有・利活用を活動対象にしている。
Catena-Xオートモーティブ・ネットワークは5月7日には、国際データスペース協会（IDSA）とのパートナーシップ拡大も発表。IDSAが開発したデータエコシステムの基本規格を採用する考えを明らかにした。
【参照ページ】プレス発表 IPAとCatena-X、自動車業界向けデータの相互運用を目指し覚書を締結
【参照ページ】International Data Spaces Association and Catena-X strengthen partnership
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