【国際】マスターカード、不正決済検知で生成AI活用。検出率・検出速度向上

　決済世界大手米マスターカードは5月22日、不正決済防止プログラム強化に向け、生成AIを活用したソリューション「Consumer Fraud Risk」を導入すると発表した。金融機関による迅速かつ正確な不正決済の特定を目指す。

　Consumer Fraud Riskでは、世界中のカード数十億枚、加盟店数百万社のトランザクションを高速スキャン。今回導入する生成AIの予測技術により、複雑な不正決済のパターンに対応した検出を可能にした。

　今回の機能強化の結果、不正決済の検出率を従来比で2倍に高め、誤検知も最大200%削減。不正決済の被害に遭うリスクのある加盟店、すでに詐欺に遭った加盟店の特定速度を300%向上できるという。

　不正決済の可能性がある場合には、迅速かつ正確に銀行に警告を通知し、カードはブロックされ、再発行される。さらに不正使用されたカードによるトランザクションを継続モニタリングすることで、不正決済を軽減する。

株式会社ニューラルサステナビリティ研究所

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