
国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチは6月1日、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の「ビジネスと人権」ワーキンググループの場で、カナダの資源採掘が引き起こしている人権侵害問題についての報告を行った。ヒューマン・ライツ・ウォッチは2010年頃から、資源採掘の現場で発生している人権侵害に大きな関心を寄せており、これまでも報告書の公表や提言を行ってきている。今回の発表では、世界的な資源採掘企業の多いカナダについて、特にカナダ政府に対して、人権侵害防止のためのアクションを採るよう要求した。
この問題で、ヒューマン・ライツ・ウォッチがカナダ政府に特に要求しているのは、資源採掘現場の人権侵害状況を監視する独立オンブズマン事務所設置の法制化だ。独立オンブズマンには、その他、苦情受付の実施、情報の透明性確保、独立監査の実施、必要な措置の勧告、人権侵害関係者の参加巻き込みが担保されるよう求めている。
また、「ビジネスと人権」ワーキンググループに対しても、カナダ資源採掘企業の海外採掘現場に独立オンブズマン制度を導入するよう国連人権委員会が勧告した制度導入の遅延の理由説明、将来に亘り独立オンブズマン制度が導入する予定がまだないことに関する理由説明、Canadian Network on Corporate Accountabilityの独立オンブズマン制度提言に対する回答等を要求した。同時に「ビジネスと人権」ワーキンググループからカナダ政府に対しても独立オンブズマン制度の法制化を進めるよう働きかけることを求めた。
【参照ページ】Submission by Human Rights Watch to the UN Working Group on Business and Human Rights on the Overseas Operations of Canadian Extractive Companies
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