ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの首脳が集う第9回BRICS首脳会議が9月3日から5日まで中国の厦門で開催され、インドのモディ首相は9月4日、太陽光発電プロジェクト「国際太陽光同盟(ISA)」への参加を他の四カ国に呼びかけた。ISAは、2015年にモディ首相と当時の仏オランド大統領が始めたイニシアチブ。2030年までに世界で合計1兆米ドルの太陽光発電投資を目指している。
モディ首相は、2017年末に予定されている仏マクロン大統領の訪印を機に開催される太陽光エネルギーサミットで、ISAを法的組織にすることを目指している。しかし、ISAに署名した39か国のうち、批准を終えたのは5か国に留まり、法的組織化に必要な15ヶ国に足りていない。
BRICS首脳会議では、2年前に設立された新開発銀行(NDB)の環境融資もアピールされた。NDBは中国、ブラジル、ロシア、インド、南アフリカの5ヶ国が100億米ドルずつ拠出して設立された銀行。開発銀行が欧米諸国で占められている現状を打破する目的があったと言われている。しかし、その融資実績は芳しくない。NDBは先週、総額14億米ドルの、洪水対策、リサイクル、飲料水供給プロジェクトへの融資を決定した。これにより、累計融資総額は合計300億米ドルに達する。融資対象11案件のうち7つが再生可能エネルギー関連プロジェクト。
再生可能エネルギーへの投資を進めるBRICS5か国は、世界の再生可能エネルギー発電設備容量の38%を占めるまでになった。22.5%であった2015年に比べ、その割合は大きく伸びている。中国は2020年までに39%を再生可能エネルギーまたは原子力発電でまかなうこと、インドは2022年までに175GWの再生可能エネルギー設備容量開発を目指している。他の3か国も規模は小さいものの、再生可能エネルギーセクターは順調に成長してきている。
【参照ページ】India’s Modi pushes international solar agreementClimate Home “”
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