健康ビルディング認証団体米IWBI(International WELL Building Institute)は5月31日、WELL認証の第2版「WELL v2」をリリースした。同日から認証申請受付を開始した。初版のWEll v1は2014年10月20日にリリースされた。
IWBIが運営するWELL認証は、日常のオフィス利用、業務、学習において、健康や幸福感に影響を与える建物のハード面、ソフト面の機能を評価している。評価項目には、室内空間における、空気、水、栄養、光、フィットネス、快適性、心の7分野、計102項目がある。102項目は、必須項目41と追加評価項目61に分かれており、必須41項目を満たすとシルバー、加えて追加評価項目40%を満たすとゴールド、80%を満たすとプラチナ、の3段階の認証ランクが設定されている。
WELL認証では、必須項目の「Preconditions」と加点項目の「Optimization」で構成されるが、WELL v2認証では必達項目の削減し、加点項目の割合を増やした。また、v1では、対象物件が物販店舗、集合住宅、教育機関、レストラン、業務用キッチンの場合には、v1ではなく、パイロット認証と呼ばれる「WELL Pilot Standards」が評価基準となっていたが、v2では評価体系を一本化し個別のパイロット認証を廃止した。
WELL認証の取得を後押しする新たな制度も設けられた。WELL認証の審査をクリアするには準備が必要となるが、正式な認証審査前の準備段階で、仮免許のような「WELL D&O(WELL Design & Operations)」称号を取得できる制度を新設。WELL D&Oは、WELL認証の発行を受託している米グリーンビルディング評議会(GBCI)が評価作業を行う。
また、v2では、オンサイト審査を現地業者が実施することも可能にした。これまでGBCIが全審査を担っていたが、審査作業を認定審査業者にも開放し、認定審査業者をGBCIが指導する。引き続きGBCIに審査を依頼することも可能。
【参照ページ】IWBI Launches WELL v2
【参照ページ】WHAT’S NEW IN WELL v2?
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