消費財世界大手米SCジョンソンは6月27日、ブラジル北東部カーティンガで、カルナウバ(カルナバ)ヤシ林を保護するため、120万ブラジルレアル(約3,400万円)を英農業NGOのCentre for Agriculture and Biosciences International(CABI)に寄付すると発表した。
現在、カーティンガ地方では、外来種であるマダガスカル原産クリプトステギアが、在来種であるカルナウバ・ヤシの生態系を破壊しつつある。カルナウバ・ヤシから採取できる樹脂蝋はローソクの原料として用いられている。今回のプロジェクトでは、CABIがクリプトステギアの生態系管理のための方策を研究するため、3ヶ所に観測所を設置する。他にも、Agência do Desenvolvimento do Estado do Ceará(ADECE)、SINDCARNAÚBA、Associação Caatinga等も資金を拠出する。
CABIは、マダガスカル原産クリプトステギアの繁殖を抑えるには、マダガスカルの「さび菌」と呼ばれる菌が効果があると突き止めており、今後、ブラジルの検疫当局とも協議を進め、展開を模索していく。
【参照ページ】SC Johnson Provides Support to Help Protect Carnaúba Palm Trees in Brazil
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら