コートジボワール政府と米貿易開発庁(USTDA)は7月2日、カカオがらを利用した世界初のバイオマス発電所をコートジボワール南西部のディヴォに建設すると発表した。発電設備容量は60MWから70MW。カカオがらはカカオから豆を採取した後に残る廃棄物。実現すれば、二酸化炭素排出量25万tの削減効果がある。
同発電所は、同国のエネルギー大手Société des Energies Nouvelles(SODEN)が運営者となる。発電所建設では、USTDAが996,238米ドル(約1.1億円)資金援助する。米エネルギーRecast Energyがフィージビリティスタディを実施する。コートジボワールのカカオがらの年間廃棄量は2,600万t。同国の設備容量は2.2GWだが、経済成長により電力需給が逼迫している。
USTDAは、その他同国の電力状況改善のため2件のプロジェクトに対する資金援助も決めた。まず、同国エネルギー大手Kokumbo Energiesが計画するガニョアのバンダマ側流域での水力発電所建設に999,135米ドル(約1.1億円)を拠出する。Kokumbo Energiesは、アフリカでのインフラ投資を専門とする英投資会社eleQtraの子会社。米Knight Piésold and Coがフィージビリティスタディを実施する。もう一つは、政府とSociété des Energies Nouvellesが進める送配電ロス削減プロジェクトに733,780米ドル(約8,100万円)拠出する。
【参照ページ】USTDA Announces Re-Opening in Côte d’Ivoire to Support Ivoirian Economy and Infrastructure Development
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