経済産業省資源エネルギー庁は9月18日、水素・燃料電池戦略協議会が策定した「水素・燃料電池戦略技術開発戦略」を発表した。3月に改訂した「水素・燃料電池戦略ロードマップ」において、分野毎に掲げる目標の達成に向け具体的な技術開発事項を定めた。
【参考】【日本】経産省、「水素・燃料電池戦略ロードマップ」策定。具体的なコスト削減目標設定(2019年3月15日)
今回策定した戦略は、経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が6月に「水素・燃料電池プロジェクト評価・課題共有ウィーク」を開催し、NEDOが実施する研究開発事業の評価、ユーザー側からのニーズ提示、新たなシーズの発掘等、産学官全体に渡る技術開発の活性化に向けた議論で必要技術分野の洗い出しを行った。それを水素・燃料電池戦略協議会で議論し、最終的にまとめた。
同戦略は、技術開発項目として、燃料電池、水素サプライチェーン、水電解・その他を3つの分野として指定。さらに詳細な技術開発として、燃料電池では「車載用燃料電池」「定置用燃料電池」「補機・タンク等関連システム」、水素サプライチェーンでは「大規模水素製造」「輸送・貯蔵技術」「水素発電」「水素ステーション」、水電解・その他では「水電解技術」「産業利用等アプリケーション」「非連続な革新技術」の合計10項目を特定した。
それぞれの重点的な技術開発事項では、燃料電池では「抜本的な低白金化」「非白金触媒の開発」「発電効率65%超の燃料電池セル開発」、水素サプライチェーンでは「断熱システムの開発」「逆火・燃焼振動開発と低NOx」「画期的な充填プロトコル」、水電解・その他では「電解質材料等の劣化メカニズム解明」とした。
【参照ページ】水素・燃料電池技術開発戦略を策定しました
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