金融情報大手米ブルームバーグは2月5日、風力発電タービンの羽が廃棄後に大量に埋立処分されている問題を指摘するとともに、羽をリサイクルするスタートアップ企業が出ていることを紹介した。
風力発電タービンの羽は、防風にも耐えるため頑丈なガラス繊維で作られていることが多く、廃棄処分が難しい。米ワイオミング州カスパーの埋立処理場には、現在870枚の大型の羽が大まかに切断された形で埋め立てられている。ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)によると、米国では今後4年間、毎年8,000枚の羽が廃棄され、欧州でも2022年までに毎年3,800枚が廃棄されるという。
その中、米スタートアップ企業Global Fiberglass Solutionsは、ガラス繊維の羽を分解できる技術を開発。粉砕し圧力をかけ、建材に用いられるペレットとファイバーボードを生産している。工場は、テキサス州にあり、近々アイオワ州にも建設を計画。各々の工場では、毎年6,000枚から7,000枚の羽を処理でき、99.9%の素材がリサイクルできるという。
EUでは、埋立処分できる物質に規制がかけられており、風力発電タービンの羽は、セメントや発電の炉で焼却されることもある。しかし汚染物質が出るケースもあるという。安全なリサイクル技術が必要になっている。
【参照ページ】Wind Turbine Blades Can’t Be Recycled, So They’re Piling Up in Landfills
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