イタリア保険大手ゼネラリ保険は2月24日、同社グループのグリーンボンド・フレームワークを応用し、調達資金使途を適格性のある環境プロジェクトに投資する「グリーン保険リンク証券(グリーンILS)フレームワーク」を発表した。グリーンILSフレームワークの発表は世界初。
保険リンク証券とは、生命保険や損害保険に連動した証券化商品の総称で、保険リスクを証券化し機関投資家へ販売している。保険リンク証券のプライシングは、保険リスクに応じて決まり金融市場と連動しない。そのため、ポートフォリオ分散目的で投資家からの人気も高い。
今回設定したグリーンILSフレームワークは、保険リンク証券の販売で調達する資金使途を適格性のある環境プロジェクトに限定する。同フレームワークでは、適格使途として、グリーンビルディング、再生可能エネルギー、省エネ、低炭素輸送、水マネジメント、リサイクル・再利用・廃棄物マネジメントを設定した。セカンドオピニオンは、Sustainalytics(サステイナリティクス)が提供。
同社は、欧州でのILS市場の主要プレイヤーの一つ。2014年と2017年にキャットボンド2本(Lion I Re及びLion II Re)、2016年に自動車の第三者賠償責任保険リスク債1本(Horse Capital I)を発行している。
【参照ページ】GENERALI DEFINES A FRAMEWORK FOR THE STRUCTURING OF GREEN INSURANCE LINKED SECURITIES
【参照ページ】GREEN INSURANCE LINKED SECURITIES FRAMEWORK
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