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【ヨーロッパ】BNPパリバやHSBC、新型コロナで対応加速。返済猶予や優遇貸出を発表。多額の寄付も

 新型コロナウイルス・パンデミックで、数多くの企業が資金繰りに苦しむ中、欧州銀行大手も、顧客や従業員、地域コミュニティ対する支援を拡充している。

 仏BNPパリバは3月20日、各国でのオペレーション状況について発表した。同社は、事業継続計画(BCP)として、従業員の健康と安全を確保しながら、法人顧客と個人顧客に対するサービス維持を重視する姿勢を表明した。また、人と人との接触を極力少なくするため、オンライン等でのサービスへの移行を顧客に案内している。米国では、グループ会社のBank of the Westは、顧客向けの専用ウェブサイトを開設し、顧客に告知するとともに、ヘルプデスク電話対応を強化した。

 顧客向けのファイナンスも厚くしている。感染者が多数発生しているイタリアでは、6ヶ月の債務返済を停止し、債権者に大きく配慮した。結果、4万顧客が同措置の恩恵を受けている。同時に、イタリア子会社Artigiancassaを通じて、職人企業に対し新たな融資枠を設定することで、短期的な資金繰りを助けている。

 グループ本社のあるフランスでは、プライベートエクイティ等からの資金要請に対し5日間以内に対応する体制を整備。コーポレートローンの融資先企業には積極的に財務状況や経営状況を確認し、必要な支援を提供するようにしている。必要に応じて最長6ヶ月の返済猶予期間も設けている。また、フランス政府の助成金についての相談も応じている、

 英HSBCは3月26日、英国で個人顧客に対しても措置も数多く発表した。まず、当面の資金繰り対応として、300ポンド(約5万円)まで無利子での当座貸越を実施。不動産ローンの返済に窮している人に対しては、無条件で最大3ヶ月返済を猶予する。クレジットカードの支払や少額ローンにも困っている人に対し、柔軟な対応に応じることも決めた。他の国でも、各々アクションを設定している。

 またHSBCは同日、総額2,500万ポンド(約34億円)の寄付も発表した。そのうち1,500万ポンドはすでに拠出済み。内訳は、インドと中国での対応活動に175万ポンド、それ以外の国への対応活動に200万ポンド。残りの1,125万ポンドは、柔軟にインパクトを発揮できる分野に拠出する。残り1,000万ポンドはしばらくキープした上で、今後の展開で必要となる分野に投じていく。

【参照ページ】Covid-19: BNP Paribas supports employees and customers
【参照ページ】Helping you through these challenging times
【参照ページ】HSBC announces USD25 million COVID-19 donation fund

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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