江崎グリコは7月28日、同社の主力製品の一つチョコレート製品に関し、主原料・カカオ豆の主要調達先であるガーナで、新型コロナウイルス感染症に関連する支援アクションを発表した。衛生用品の物質提供や雇用創出を行う。
ガーナは、カカオ生産世界第2位。江崎グリコも、ガーナからカカオ豆を調達しており、同社のチョコレート商品のほぼ全てにガーナ産のカカオが使用されている。一方、ガーナの都市部では、行商や家内事業など収入が不安定な人が多く、新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐため、外出禁止令が発令されたことなどによる影響で、市民は経済的困窮にさらされている。また地方部でも、マスクや消毒液などの衛生用品がほとんど販売されておらず、医療機関もそれらの物資を十分に確保できていない。
同社は今回、都市部での雇用創出として、アフリカでのアパレル生産DOYAと、ケニアでの子供支援NGOのDooooooooと連携し、DOYAの現地熱t−枠を活用し、日本向けのマスク1,000枚を生産。江崎グリコが、同社の工場用に発注する。マスクはケニアの民族衣装などで使われる色彩豊かなガーナ布を使用した。さらに、DOYAはその収益の一部をDooooooooに寄付し、西アフリカの各地で展開している「BEAT THE COVID-19 PROJECT in Ghana」に充てる。同プロジェクトでは、ガーナのアグボグブロシー地区で、食料や衛生用品を個人約1,000人に配布した。
また地方部では、大阪に本社を置くカカオ・チョコレート商社の立花商店と協働し、アッシン・ノース地区とアッシン・サウス地区で、ヘルスセンターへの医療用物資提供、農家への布マスクと石鹸等の提供、井戸採掘による衛生環境改善を実施する。
ヘルスセンターへの医療用物資提供では、同地区にある10 カ所のヘルスセンターにガーナ当局の認証を取得した医療用マスク2,000枚、消毒液500本等の医療用物資を提供。農家には、農家400件に、布マスク4,700枚と石鹸約2,000個を提供。井戸掘では、井戸2基の設置にかかる費用を江崎グリコが負担し、井戸採掘を開始する。
【参照ページ】新型コロナウイルスで困窮するガーナ共和国において就労機会提供と衛生改善支援を実施
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