医薬品世界大手米ジョンソン・エンド・ジョンソン子会社のヤンセンファーマは8月5日、同社ワクチン候補で開発中のアデノウイルス血清型26(Ad26)ベクターワクチンについて、米国政府に1億回分を供給することで合意した。米食品医薬品局(FDA)はすでに同ワクチンに対する緊急使用許可(EUA)を与えている。
今回の合意では、米保健福祉省の米生物医学先端研究開発局(BARDA)が、米国防総省と協働し、10億米ドル(約1,060億円)を支払い、同ワクチン1億回分を購入し、米国内での緊急使用需要に対して無償供給する。同国政府は、さらに追加で2億回分を購入することを目指し、同社との継続協議を進めている。
同社は、米食品医薬品局(FDA)の監督のもと、BARDAと協働し、ワクチン開発を推進。7月には、前臨床試験において、新型コロナウイルス感染症を引き起こすSARS-CoV-2ウイルス予防への有効性が確認されたと、英科学誌ネイチャーで発表した。現在も健康なボランティアを対象に、Ad26.COV2.Sの第1/2aフェーズのファーストインヒューマン試験を米国およびベルギーで実施中。
【参考】【国際】J&J、前臨床試験で新型コロナウイルスワクチンの有効性確認。科学誌ネイチャーで公表
同社は、同ワクチンの完成を急ぎ、2021年までに、世界全体でワクチン10億回分以上の供給を目指している。現在の治験では、使用1回の場合と2回の場合の双方で、有効性を実証している。
【参照ページ】Johnson & Johnson Announces Agreement with U.S. Government for 100 Million Doses of Investigational COVID-19 Vaccine
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