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【国際】J&J、前臨床試験で新型コロナウイルスワクチンの有効性確認。科学誌ネイチャーで公表

 医薬品世界大手米ジョンソン・エンド・ジョンソンは7月30日、同社ワクチン候補で開発中のアデノウイルス血清型26(Ad26)ベクターワクチンが前臨床試験において、新型コロナウイルス感染症を引き起こすSARS-CoV-2ウイルス予防への有効性が確認されたと発表した。同データは、英科学誌ネイチャーで公表された。

 前臨床試験は、ヤンセンファーマやベスイスラエル・ディーコネス・メディカルセンター(BIDMC)の研究者と共同実施。サルを対象にプロトタイプワクチン7種を投与し、そのうちの1つ「Ad26.COV2.S」で中和抗体を含む強力な免疫反応を誘発した。同ワクチンを単回摂取した6匹のサルのうち、5匹については下気道でウイルスが検出されなかった。1匹についても、検出されたウイルスは鼻腔スワブ中にごく少量であったため、接種後の感染の完全またはほぼ完全な予防に成功したと発表した。

 同社は、今回の前臨床試験データに基づき、健康なボランティアを対象にAd26.COV2.Sの第1/2aフェーズのファーストインヒューマン試験を米国およびベルギーで開始した。ファーストインヒューマン試験とは、初となる人間への投与のこと。ヤンセンファーマの臨床試験プログラムでは、Ad26.COV2.Sの単回摂取と2回摂取。第1/2aフェーズ試験では、18歳から55歳の健康な成人、65歳以上の高齢者1,000人以上を対象に、同ワクチンの安全性、反応原性、免疫原性を評価する。第1フェーズ試験は日本、第2aフェーズ試験はオランダ、スペイン、ドイツでの実施も予定している。

 第3フェーズ臨床開発プログラムでは、ワクチンの単回接種とプラセボ薬摂取を比較するため、提携機関との協議を進めており、新型コロナウイルス・パンデミックの影響を強く受けた集団を重点的に対象にするという。米国では、黒人、ヒスパニック・ラテン系、および65歳以上を中心に試験を行う予定。また、第1フェーズ試験と第2フェーズ試験の中間データおよび規制当局承認を待機中。ワクチンの2回接種とプラセボ薬摂取を比較する第3フェーズ並行群間比較試験も開始予定。

【参照ページ】Single Dose of Johnson & Johnson COVID-19 Vaccine Candidate Demonstrates Robust Protection in Pre-clinical Studies

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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