米保険大手メットライフは6月22日、2030年までに5億米ドル(約550億円)規模のインパクト投資を新たに開始すると発表した。そのうち25%は気候変動分野に投資。その他、人種やジェンダーの観点からの格差是正に注力する。
同社は、2020年の活動では、同社とメットライフ財団の合算で、新型コロナウイルス・パンデミックでの支援に25億米ドル(約約2,800億円)を拠出。また、メットライフ財団は、アフリカ系米国人の教育、キャリア形成、企業所有、人種正義イニシアチブ促進のため、既存の1,000万米ドル(約11億円)の既存の年間寄付に加え、3年間で合計500万米ドル(約5.5億円)を新たに拠出することにもコミットした。
環境分野では、自社オフィスでの二酸化炭素排出量を30%削減し、2030年までに再生可能エネルギー、LEED認証不動産、グリーンボンド等に合計200億米ドル(約2.2兆円)の投資を行うことも宣言。すでに同社の事業は、カーボンオフセットを活用しつつ、2016年からカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を達成。グリーン投資は287億米ドル(約3兆円)を超えている。
また、資金調達では、サステナブルファイナンス・フレームワークを策定。米国の保険会社として初めて、同社のグリーン資産を裏付けとした債券も7.5億米ドル(約830億円)発行した。
社内のジェンダーバランスでは、2020年末現在、女性比率は、メットライフの従業員で52%、取締役会で33%、エグゼクティブグループで3%、マネージャーで42%となっている。2020年には米保険会社として初めて「女性のエンパワーメント原則(WEPs)」に署名した。
【参考】【国際】世界各国の証券取引所、国際女性デーに合わせてジェンダー平等を呼びかけ(2015年3月30日)
【参照ページ】METLIFE TO ORIGINATE $500 MILLION IN SOCIAL AND ENVIRONMENTAL IMPACT INVESTMENTS BY 2030
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