小売世界大手米ウォルマートは9月8日、同社初のグリーンボンドを20億米ドル(約2,200億円)発行したと発表した。グリーンボンドの発行額は米国史上最大。セカンドオピニオンは、サステナリティクス(Sustainalytics)。
同社は今回、総額70億米ドルの新規シニア債券を年限が5年、7年、10年、20年、30年の5つのトランシェで発行。今回発行のグリーンボンドは年限が10年。同社のグリーンファナンス・フレームワークでは、資金使途として、太陽光発電や風力発電のプロジェクト、グリーンビルディング、省エネ型の冷蔵庫や電気自動車(EV)の導入、廃棄物削減、サーキュラーエコノミー化、水スチュワードシップ、生態系回復等を設定している。同社は、2040年カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)と、2030年までのサプライチェーンでの排出量の10億t削減を目標として設定している。
同社は、国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則(GBP)に基づき、毎年レポートを発行する。レポートの内容はEYが第三者保証を提供する。
今回のブックランナーには、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、モルガン・スタンレーの他、アフリカ系米国人と退役軍人が経営するAmeriVet Securities、女性が経営するC.L. King & Associates、ヒスパニック系Samuel A. Ramirez & Companyも指名し、引受証券会社のダイバーシティ・インクルージョン(D&I)も考慮。グリーンストラクチャリングエージェントは、バンク・オブ・アメリカ。
【参照ページ】Walmart Highlights Sustainability Commitments with Inaugural $2 Billion Green Bond Issuance as Part of Jumbo Transaction
【参照ページ】Walmart Inc. Green Financing Framework
【参照ページ】Second-Party Opinion Download
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