インパクト投資推進の国際イニシアチブGlobal Impact Investing Network(GIIN)は3月29日、「IRIS+インパクト・パフォーマンス・ベンチマーク」の初のベータ版を発表。今回、金融インクルージョンをテーマとした第1弾をリリースした。
GIINは、投資家向けのインパクト分析ツールとして2019年に「IRIS+」をリリース。投資家に対し、各テーマでのインパクト分野の解説、マネジメントのための手法をシステムとして提供している。今回の「IRIS+インパクト・パフォーマンス・ベンチマーク」は、各テーマ別に詳細のKPIや効果ベンチマークを提示したもの。これにより投資家は、インパクトに基づく進捗の比較やベンチマークを設定しやすくなる。
【参考】【国際】インパクト投資業界団体GIIN、投資家向けインパクト測定ツールをリリース(2019年5月24日)
今回の金融インクルージョン向けのインパクト・パフォーマンス・ベンチマークは、13の機関投資家と共同設計した。加わったのは、Nuveen、ブルーオーチャード・ファイナンス、グラスルーツ・キャピタル・マネジメント、チラタエ・ベンチャーズ、リープフロッグ・インベストメンツ、コミュニティ・インベストメント・マネジメント(CIM)等。同時に今回、ジェンダー平等と非金融支援に焦点を当てた2つの新たな短編GIINレポートも発行した。
ベータ版は現在、IRIS+のユーザーで投資を行っている一部のアセットオーナーや運用会社を対象に提供。本格リリースに向けた検討を進める。農業やエネルギー等のテーマでもベータ版の作成を進めている。
【参照ページ】THE GIIN ANNOUNCES BETA LAUNCH OF THE FIRST IRIS+ IMPACT PERFORMANCE BENCHMARK
【参照ページ】Impact Performance Benchmarks
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