米保険大手メットライフと米国商工会議所は6月9日、中小企業を対象にLGBTQ+のインクルージョンに関する調査レポートを発表した。米国の中小企業のほとんどがLGBTQ+コミュニティを支援し、インクルージョンを確保するための行動が重要だと考えていることがわかった。
同調査では、顧客にインクルーシブな文化を提供したいと考えている中小企業は86%。LGBTQ+での差別を禁止する正式な職場方針を持つことが重要であると回答した企業も77%あった。
しかし、重要だと考えるアクションを、過去1年間で実際に実施できたと回答した企業は少ない。ダイバーシティとインクルージョンを考慮した広告を制作した企業は29%。LGBTQ+での差別を禁止する公式な職場方針を策定済みの企業も26%にとどまった。
中小企業の経営者の世代別のアクションでは、Z世代とミレニアル世代の経営者の28%はLGBTQ+の従業員を採用を推進しており、X世代の経営者の40%はダイバーシティとインクルージョンを考慮した広告を制作。一方で、ベビーブーマー世代の経営者の40%は特に何もしていないと回答している。
今回の調査では、約3分の2の中小企業がLGBTQ+のインクルージョンに関する企業の考えを公開することは良いことと回答。さらに72%の企業はLGBTQ+のコミュニティを支援した結果、顧客を失っても構わないと回答。企業の間での姿勢の変化をうかがわせる内容となった。
【参照ページ】Special Report on Small Business & LGBTQ+ Inclusion
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