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【アメリカ】VISAとマスターカード、Pornhub運営MindGeekとのカード決済中止。米裁判所判断受け

 カリフォルニア州中部地区連邦地方裁判所は7月29日、VISAとマスターカードが被告になっている児童ポルノ訴訟で、VISAの訴訟棄却申立を却下する決定を下した。これにより同裁判所でVISAとマスターカードの責任が審理されることとなった。VISAとマスターカードは8月4日、ポルノサイトPornhubとその親会社MindGeekの広告部門トラフィックジャンキーでのカード決済を停止すると発表した。

 今回の訴訟の原告は、13歳のときにボーイフレンドが撮影した性描写動画を投稿された女性が原告。MindGeekだけでなく、児童ポルノ動画配信を助長したとしてVISAも訴えられた。VISAは、責任はMindGeekの広告部門トラフィックジャンキーにあるとし、責任を強く否定している。MindGeek側も、児童ポルノ等の違法動画は容認していないと主張し、責任を否定している。

 同裁判所は、VISAはMindGeekが、児童ポルノで収益化していることを知っていたにもかかわらず、加盟店として認め続ける決断を下したと判定。同社にも責任があるとした。

 被告となったVISAは、今回声明を発表し、性的人身売買、性的搾取、児童の性的虐待を違法行為として非難していることを強調。VISAは違法行為に同社のネットワークを使用することを許可しておらず、加盟国と直接関係を持つのは金融機関であり、金融機関には同社の取引基準を遵守することを保証するよう規約で求めているとした。しかし、今回の判決を受け、金融機関に対し、MindGeekでの決済を拒否することを決定。同社の取引基準を満たさない加盟店との取引は拒否していく姿勢も明確にしたという。

 Pornhubを巡っては、2020年12月に米紙ニューヨーク・タイムズに意見広告が掲載され、児童ポルノを収益化していると批判された。それ以降、VISAは一時Pornhubでの決済を停止したが、しばらく後に復活していた模様。一方、マスターカードは今回、2020年12月以降Pornhubでの決済を停止していると表明。さらに、管理体制を強化することも伝えた。

【参照ページ】We do not tolerate the use of our network for illegal activity
【参照ページ】Mastercard statement reinforcing adult content standards

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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