マーケティング調査世界大手米ニールセン・ホールディングスは12月12日、社会的地位の低い層への人工知能(AI)教育NGOのAI4ALLに対する支援を拡大すると発表した。
AI4ALLは、教育やメンターシップを通じ、社会的弱者層に対し、AI業界のスキルと行動規範を習得する機会を提供している。ニールセンは、AI4ALLとの協働を2019年に開始。AI4ALLの活動を支援してきた。2020年には、ボランティアのデータサイエンティストがニールセンの視聴者測定データを活用し、データセットのクリーニング、表示、予測に関する授業を開発。AI4ALLが無料で提供している高校向けカリキュラムの一つとして、AI4ALLのウェブサイトから教育関係者向けにオンラインで無償提供されている。
また2021年には、ニールセンの夏季インターンとして、AI4ALLのプログラムに参加する高校生を対象に、データサイエンスや関連分野でのインターンの機会を掴むために重要なスキルや実践について学ぶためのカンファレンスも開催。
さらに2022年夏には、カレッジ・パスウェイズ・プログラムの学生を対象とした第1回Data Jamイニシアチブを始動。ニールセンのデータサイエンティスト10人が、ボランティアで時間と専門知識を提供し、AI4ALLの学生にデータ分析と可視化のベストプラクティスを紹介。ニールセンが提供するデータセットを使って可視化を開発するよう学生を指導した。学生にとって、実際のデータの専門家とつながり、学びながら、データ可視化のスキルを磨くユニークな機会となった。優勝チームには、ニールセンのデータサイエンティストから1対1の指導を受ける機会を得た。
ニールセンは、2024年末までに、メディアのより良い未来のために力を発揮している組織やテーマに対し、データの無償提供、公開レポート、その他の支援を行い、現物価値合計3,000万米ドルを提供していくことにコミットしており、今回のAI4ALLの支援拡大もその一環。
【参照ページ】Nielsen and AI4ALL expand relationship to build the next generation of diverse artificial intelligence leaders
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