アパレル業界の国際サステナビリティ団体Sustainable Apparel Coalition(SAC)は6月15日、アパレル・インパクト研究所(AII)と戦略的パートナーシップを結ぶ覚書(MOU)を締結したと発表した。アパレル産業全体の二酸化炭素排出量を削減するためのアクションを加速させることが狙い。
今回の発表は、アパレル繊維産業全体で1.5℃目標の達成を目指すためのアクションを加速させるためのもの。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のIPCC第6次評価報告書(AR6)の統合報告書では、2030年までに2019年比で43%、2035年までに60%の二酸化炭素排出量を削減する必要がある。
【参考】【国際】IPCC、第6次報告書の統合報告書公表。2019年比で2030年43%減、2035年60%減(2023年3月21日)
SACとAIIは、カーボンニュートラル達成を支援するための資金調達に関する研究とエコシステムの整備、サプライヤー及びメーカー、小売がインパクト目標を設定するためのプロセスの標準化、モニタリング、情報開示等で協力を開始。また、アパレル業界大手等で構成する「有害化学物質排出ゼロ(ZDHC)」グループ、アパレル・繊維業界のサステナビリティ向上に取り組む国際NPOのTextile Exchangeとともにアパレル連合を設立し、アパレル繊維産業向けの持続可能なフレームワークを提供していく。
今回の発表では、AIIが設立したアパレル繊維業界のカーボンニュートラルを目指すファンド「Fashion Climate Fund(FCF)」と、FCFが展開する二酸化炭素排出量削減のための検証プログラム「Climate Solutions Portfolio (CSP)」の継続的な開発の支援も重要テーマとして掲げた。
【参照ページ】Sustainable Apparel Coalition announces partnership with Apparel Impact Institute at Planet Textiles
【参照ページ】Apparel Alliance
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