
たばこ世界大手英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は9月17日、従来型たばこから無煙たばこへの転換を呼びかけるウェブサイト「Omni」を開設した。数百の独立機関による科学的調査や同社独自研究等を紹介している。
Omniでは、加熱式製品、蒸気製品、経口タバコ製品、経口ニコチンパウチ等を「無煙(スモークレス)たばこ」と定義。無煙たばこ製品は、従来型のたばこと比べて有害性が低いことを強調した。
たばこ企業にとって、従来型たばこの規制が世界的に厳しくなる中、「無煙たばこ」は重要な新市場となっている。しかし、世界保健機関(WHO)は近年、従来型たばこと同様に、無煙たばこについても例外なく禁止していくべきとの考えを鮮明にしており、それに伴ってEUでも加熱式たばこや電子たばこを規制対象に加える動きに出ている。
【参考】【国際】WHO、電子たばこは有害で安全ではないと明記。電子たばこは禁止すべきとも言及(2020年1月30日)
【参考】【EU】欧州委、たばこ規制拡大へ。屋外主要エリアや電子たばこも禁煙対象(2024年9月26日)
BATは今回、たばこの健康被害を防ぐためには、究極のゴールは全員が禁煙すべきだという見解も示し、WHOに一定の理解を示した。そのため、Omniには、BATとして未成年の喫煙防止等のアクションについても紹介している。但しその一方で、すぐに全員が禁煙するわけではなく、健康被害を軽減するためのステップとして、無煙たばこはむしろ奨励されるべきという論陣を張った。
【参照ページ】British American Tobacco launches major global initiative to make a Smokeless World a reality
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