
国際的なボランタリーカーボンクレジット発行団体米Verraは10月17日、米カーボンクレジット開発C-Quest Capital(CQC)に対し、合計5万t以上のカーボンクレジットの補償を命じた。超過発行があったと判断した。
今回の事案では、CQCの社外取締役で構成する特別委員会が2024年初頭、業務見直しを法律事務所に依頼したところ、当時CEOだったニューカム氏の不正行為が発覚。クレジットの過剰発行行為を行っていたことがわかった。それにより、ニューカム氏は同社CEOを退任した上で、新たなCEOが就任。また同事案に関連した上級幹部や従業員も解雇されていた。同社は不正発覚時に、米当局やVerraにも内容を通報していた。
同通報を受け、Verraは、CQCが開発した調理ストーブ・プロジェクト26件の品質管理レビューを実施。その結果、22件で過剰発行が認められた。残り4件については依然レビュー調査が続けられている。Verraは、CQCの申告通り、22件で累計カーボンクレジット5,004,915分のキャンセルをCQCに命令した。金額に換算すると1億米ドル(約150億円)にも上る。
ニューカム氏は、カーボンクレジット市場の草分け的存在の一人で、世界銀行在籍時の1994年にForest Market Transformation Initiativeの発足を主導。その後2006年に世界銀行を離れ、プライベート市場でのカーボンクレジット発展に転身し、2008年にCQCを創業していた。さらに2007年から2023年までVerra理事も務めていた。米連邦地方裁判所は、ニューカム氏の訴追手続きも進めており、最長で禁固刑20年に処せられる可能性もある。ニューカム氏は容疑を否認している。
【参照ページ】Verra Cancels 5 Million Overissued Credits Linked to C-Quest Capital
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