Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の97%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【国際】WHO、気候変動国別目標に健康課題を統合するよう要請。テクニカル・ガイダンス発行

 世界保健機関(WHO)は11月7日、国連気候変動枠組条約第29回バクー締約国会議(COP29)に先駆け、気候変動と健康に関するCOP29特別報告書と、国別削減目標(NDC)における健康テクニカル・ガイダンスを発表した。気候変動に関する交渉、戦略、政策、行動計画の中核に健康分野を位置づけることの重要性を強調した。

 気候変動と健康に関するCOP29特別報告書では、人間の健康とウェルビーイングを気候変動の成功における最重要指標とし、進捗を促進し、人間中心の適応とレジリエンスを確保するよう求めた。また、化石燃料への補助金と依存にも終止符を打つよう求めた。

 さらに、気候変動に強い、レジリエンスのある保健システムを構築することや、実証済みの解決策に投資し、より持続可能な都市設計、クリーンエネルギー、レジリエントな住宅、衛生設備の改善を通じ、健康上の成果における都市の役割により大きな焦点を当てるべきとし、きれいな空気、水、食糧安全保障がもたらす相乗的な健康利益を認識し、自然と生物多様性の保護と再生を促進するようにも促した。

 NDC健康技術ガイダンスでは、気候変動と健康に関するCOP29特別報告書での提言を実現するため、NDCの中に気候変動緩和と気候変動適応がもたらす保健上のメリットや、気候関連リスクから保健を守るための具体的な行動を盛り込む方法を概説している。WHOは今回、健康課題が組み込まれたNDCのことを「健康的NDC(Healthy NDC)」と呼称した。

 WHOの「気候変動と健康に関する変革的行動のための同盟(ATACH)」には現在、90カ国と75のパートナーが加盟しており、今回の提言を実行する上での重要イニシアチブと位置づけている。

【参照ページ】WHO demands urgent integration of health in climate negotiations ahead of COP29

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。