
米ドナルド・トランプ大統領は8月28日、連邦政府機関が所有する建築物に関し、古典的もしくは伝統的建築様式を優先的かつ標準的な建築様式とすることを定めた大統領令に署名した。20世紀以降の「脱構築主義建築」様式を排除する。
同大統領令は、建国時のジョージ・ワシントン大統領とトーマス・ジェファーソン国務長官が、古代民主主義の源流を視覚的に想起させるため、ワシントンDCの最重要建築物を、古代アテネとローマの古典建築を模範として意図的に設計したと説明。一方、1960年代以降、モダニズムやブルータリズム様式にほぼ置き換えられたことを不服とし、1994年に一般調達庁(GSA)が策定した「デザイン・エクセレンス・プログラム」の中で「米政府の威厳、進取性、活力、安定性を視覚的に証しする」とした内容を徹底すべきとの認識を示した。
同大統領令では、「古典的建築様式」について、ギリシャ・ローマ古代建築に加え、古典主義、ジョージアン様式、フェデラル様式、ギリシャ復興様式、ボザール様式、アールデコ様式等と定義。「伝統的建築様式」は、ゴシック様式、ロマネスク様式、第二帝政様式、プエブロ復興様式、スペイン植民地様式、および米国各地に歴史的ルーツを持つその他の地中海様式の建築様式までを含むと定義した。そのため実際には、過去約数百年の哲学的潮流を廃した内容となっている。
適用される建築物は、連邦政府機関本部及び連邦裁判所、コロンビア特別区(ワシントンDC)の連邦政府機関所有の全ての建築物の他、設計・建設・完成に2025年のGDPデフレーター基準で5,000万以上を要する、もしくは要すると見込まれる連邦政府建築物。但し、インフラプロジェクトや陸路国境検問所は免除される。
古典的・伝統的建築様式を採用しない場合は、芸術・美術・建築関係者以外の一般市民の尊敬を集め、かつ米国の自治制度の尊厳、進取性、活力、安定性を一般市民に明確に伝えられる設計を採用しなければならないとした。
【参照ページ】MAKING FEDERAL ARCHITECTURE BEAUTIFUL AGAIN
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