
東京電力ホールディングス傘下の東京電力フュエル&パワーと中部電力の折半合弁発電会社JERAは9月11日、米Glenfarneとの間で、同社が開発を進めるアラスカ液化天然ガス(LNG)プロジェクトからのLNG調達に関する関心表明を締結したと発表した。法的拘束力はない。
米国からのLNG輸入では、JERAは6月、米国から新たに年間最大550万tのLNGを調達することを決定。その一環として8月には、米Cheniere Marketingとの間で、年間100万tのLNGを22年間調達する契約を締結。同プロジェクトは、価格競争力と高い柔軟性があると高く評価している。
Cheniere Marketingとの契約では、購入元のLNG生産プラントは、テキサス州のCorpus Christi LNGプロジェクトと、ルイジアナ州のSabine Pass LNGプロジェクトで、契約期間は2029年から2050年までの約22年間。数量は年間約100万tで、引渡し条件はFOB(本船渡し)。
アラスカLNGプロジェクトに関しては、コストの高さが懸念されており、日本ガス協会は3月、コストが見合わなければガス業界としての関与は難しいと表明していた。同社は、今回の関心表明の意味について、将来的なLNG調達の可能性を見据え、同プロジェクトの開発動向等に関する情報収集を行い、検討を進めることを目的としたものと説明した。
【参考】【エネルギー】トランプ政権、ガス政策の明暗。LNG輸出促進は進展。ガス開発は序盤足踏み(2025年4月3日)
日本政府が2月に策定した第7次エネルギー基本計画では、「LNGは、需要家に供給と価格の安定性を提供するためにも、長期契約での一定量の確保が必要である」と位置づけており、LNGの長期契約を促進する考え。またトランプ大統領は、米国内でのエネルギー開発を重要政策と位置づけており、日本向けのLNG輸出は両政府にとって利害が一致する分野。アラスカLNGを輸入することになった場合、様々な政府保証がつくという見方がある。
【参考】【日本】政府、温対計画、第7次エネルギー基本計画、GXビジョン2040年閣議決定。原案まま(2025年4月3日)
【参照ページ】米国Glenfarne LLCとのアラスカLNGプロジェクトからのLNG調達に関する関心表明の締結について
【参照ページ】Cheniere社とのLNG売買契約の締結について
【参照ページ】米国から年間最大550万トンのLNG新規調達について~価格競争力と柔軟性が高い米国産LNGで安定供給に貢献~
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