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【国際】IEA、ブラジル2025を発表。初となるエネルギー政策に関する包括的レビュー

【国際】IEA、ブラジル2025を発表。初となるエネルギー政策に関する包括的レビュー 2

 国際エネルギー機関(IEA)は11月13日、ブラジルのエネルギー政策に関する包括的なレビューを実施した報告書「ブラジル2025」を発表した。ブラジルに対するIEAの初の包括的評価となる。

 同報告書では、ブラジルを中南米最大の経済国として位置づけ、エネルギー政策と長期計画枠組を通じて、世界のエネルギー移行において明確なリーダーシップを発揮していると評価。すでに再生可能エネルギーに基づく電力システムが整備されており、2024年には電力の90%が低排出のエネルギー源から供給されている。バイオ燃料生産や低排出の水素生産においても他国より秀でているとした。    ブラジル政府は、2050年カーボンニュートラル目標を宣言済み。人を中心に据えたエネルギー転換を目指しており、「すべての人のために光を」プログラム(Programa Luz para Todos)では対象を絞った補助金を通じて、エネルギーへのアクセスと手頃な価格の実現において大きな成果を上げている。IEAには、2017年にアソシエーション加盟国として加盟。2025年9月には正式加盟国として申請手続きを開始している。

 同報告書は、ブラジルがエネルギー転換を成功させるためには、実現可能なプロジェクトとインフラへの投資を大幅に増加させることが必要不可欠であると強調。「エネルギーと気候政策の展望」「人間中心のクリーンエネルギー移行」「投資と資金調達」「最終用途セクター」「電気」「石油とガス」「持続可能な燃料」「データと統計」の8テーマに対して30の具体的な提言を行った。     特に、変動性再生可能エネルギー(VRE)が急速に拡大していることから、システムの信頼性、効率性、レジリエンスを確保するために、水力発電、蓄電、デマンドレスポンス、送電網の近代化を通じたシステムの柔軟性への投資が重要だとした。

 ブラジル政府は、現在進行中のエネルギー転換計画(PLANTE)の作業の一環として、同報告書を考慮に入れる。IEAと鉱山エネルギー省は、ブラジルの堅牢なエネルギーデータシステムの強化のため、データ及び統計ロードマップを策定している。今後も、国際的なベストプラクティスの情報交換や継続的な技術的インプット等の協力を深めていくとした。   【参照ページ】Building on strong planning and policies, Brazil can reinforce its role as a global energy leader

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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