
米環境NGO環境防衛基金(EDF)は4月21日、植物プランクトンを活用した炭素除去に関する新たな研究プログラムを開始したと発表した。大気中の二酸化炭素除去への寄与や、人や環境への影響を検証する。
同プログラムは、オーシャン・レジリエンス・クライメート・アライアンス(ORCA)からの資金支援を受け、EDFが主導。海洋による炭素除去(mCDR)研究イニシアチブ「Ocean Visions」が策定したPCS研究アジェンダを踏まえ、海洋科学、社会科学、ガバナンス、影響を受ける地域コミュニティをつなぐ共同研究を進める。
PCSとは、海洋の自然の「生物ポンプ」を活用する考え方。植物プランクトンの大量増殖を刺激し、大気中の二酸化炭素の吸収と、有機炭素の深海への移送を増やすことを狙う。同手法には、1990年代以降に限定的な実験が行われてきた海洋肥沃化の他、新たな概念も含まれる。
今回の研究では、PCSと海洋の自然の生物ポンプに関する既存知見と進行中の研究を統合・拡張。モデリング、限定的なフィールドワーク、自然類似事例の研究、社会・生態系影響研究等を進め、追加研究すべきPCSアプローチ、制約等を評価する。
EDFは科学面での調整役として、意思決定に重要な未解明課題の特定と解決を担当。具体的には、Ocean VisionsのPCS報告書の提言を段階的な研究ポートフォリオに落とし込む。2026年秋と2027年初頭には、RFPを実施し、公平性・正義の観点を組み込んだ研究プロジェクトに資金を配分する。
加えて、コミュニティ主導型活動への追加資金経路の提供、科学諮問委員会の設置、グローバルな参加拡大、政策立案者・研究コミュニティ・市民社会向けの統合分析と意思決定支援も実施。特定のPCS経路が実行不能、安全でなく、望ましくなく、不確実なことを示す証拠も含め、研究成果を広く共有するとした。
【参照ページ】EDF Launches New Research Program on Phytoplankton Carbon Solutions
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