台湾での代表的なCSRアワードである「天下企業公民賞」を毎年発表してきた天下雑誌社は8月19日、台湾の馬英九総統(大統領に相当)も参加する中、2015年の天下企業公民賞の発表会を行った。2007年から開始している同賞の表彰も今年で9回目を数えた。
天下企業公民賞は4部門に分かれて表彰される。売上100億台湾ドル(約370億円)超の大企業部門、売上50億台湾ドル(約185億円)超の中堅企業部門、売上50億台湾ドル以下の小企業部門、それに外資系企業部門だ。評価は部門共通の尺度で行われ、ガバナンス、従業員・消費者・研究開発へのコミットメント、社会インパクト、環境保護の4つについて100点満点で評価され(外資系企業部門のみはガバナンス評価は対象外)、それらの総合評価でランキングが付けられる。
大企業部門ランキングでは、1位がTSMC(台湾半導体製造)、2位E.SUN Financial Holdings(玉山フィナンシャルホールディングス)、3位Delta Electronics(台達電子)、4位UMC(聯華電子)、5位Lite-on(光宝科技)と続く。10位(同列10位が3つ)までには、製造業5社、金融5社、通信キャリア2社と偏りが見られるが、台湾の主要大企業の多くが10位までにランクインしている状況だ。それ以外の業界では、消費財・小売業界で台湾屈指の統一超商が18位にいる。
日本にも馴染みのある企業の多い外資系企業部門では、日本企業の健闘も見られた。1位は台湾日立、2位台湾HSBC、3位台湾インテル、4位台湾メルセデス・ベンツ、5位台湾BASF、6位台湾IBM、7位台湾CITI BANK、8位キンバリークラーク台湾、9位台湾ノバルティス、10位台湾バイエルだ。日本企業では、11位にセイコーエプソン台湾、13位に台湾パナソニックがランクインした。
【ランキングサイト】CSR天下企業公民賞
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