米チョコレート製造大手のザ・ハーシー・カンパニー(以下、ハーシー)は9月30日、クリントン・グローバル・イニシアチブ(CGI)において新たにガーナの7,500の農家に対して農業トレーニングを実施するというコミットメントを公表した。
ハーシーは農家のトレーニングを通じ、同社がガーナ・スクール・フィーディング・プログラムおよび地元NPOのプロジェクト・ピーナツ・バターとの協働によりガーナの学校に通う児童らに無償で配布している栄養サプリメント、「ViVi」の製造に必要な高品質かつ安全なピーナッツを地元農家が生産できるように支援する。ハーシーは2018年までにViviの製造に必要なピーナッツを100%地元調達にすることをコミットしている。
ガーナを含む西アフリカでは子供たちの学習や成長に必要となる最低限の栄養の摂取不足が依然として問題となっており、ハーシーはViViの提供およびその原材料となるピーナッツの生産支援を通じて同課題の解決に取り組む。
今後は地元ピーナッツ農家へのトレーニングに加えて金銭面や現物支援も行い、ピーナッツをローストする施設の再建やローストの技術指導も行う予定だ。また、ハーシーはこれらの取り組みにより生産されたピーナッツを価格プレミアムつきで買い取ることにより、農家の経済支援も進めるという。
ハーシーは子供たちが学び、育つ上で必要となる基礎的な栄養を届けるというグローバルの社会的ミッションを掲げており、ViViのピーナッツを100%地元産で調達するというコミットメントもその一環だ。同社は今年の6月にガーナ・スクール・フィーディング・プログラムおよびプロジェクト・ピーナツ・バターと共にEnergize Learningプログラムを開始しており、Viviの提供を通じて2016年までに50,000人のガーナの子供に栄養を届けることを目指している。
自社のミッションに従ってサプライチェーンに関わる子供たちの教育や栄養状態についても目を向ける同社のサステナビリティ活動は、地域社会にもたらすインパクトはもちろん、長期的に持続可能な原料調達を実現するという意味でも重要だ。今後の成果に期待がかかる。
【参照リリース】Hershey Announces Clinton Global Initiative Commitment to Build a Sustainable Supply Chain to Support Basic Nutrition for Children in Ghana
【企業サイト】The Hershey Company
(※写真提供:Felix Lipov / Shutterstock.com)
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