国際環境NGOの世界資源研究所(WRI)は6月10日、企業が森林破壊をモニタリングするためのツール「GFW Pro」をリリースした。農場や林業場の住所をインプットするだけで、リアルタイムの森林破壊状況、山火事状況、国立公園や先住民、原生林からの距離等を自動的に表示してくれる。ツールは無料で使用できる。企業にサプライチェーン管理用として活用することを推奨している。
同ツールは、グーグル、米メリーランド大学、環境NGO等からの森林関連データを集約。開発には、企業や銀行も協力した。協力した企業は、P&G、ユニリーバ、カーギル、モンデリーズ・インターナショナル、オーラム・インターナショナル、ゴールデン・アグリビジネス(GAR)等。
今回のツールは、米州開発銀行(IDB)やパラグアイの銀行も、農家や仲介事業者への融資審査で活用している。
森林破壊は、木材や紙だけでなく、パーム油、カカオ、大豆、牛肉生産で引き起こされているケースがとても多い。
【参照ページ】RELEASE: Companies Can Now Quickly and Accurately Monitor Deforestation Around the World
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